脱ステロイド後の取り組み No.1

「悪化因子の特定と排除」

いつから、どんなふうに、アトピー・皮膚炎が悪化したのかを探っていくことが必要です。

アトピー性皮膚炎は、遅延型アレルギーが重要なキーポイントになるので、悪化日の前日に悪化因子が作用したと考え、前日に悪化因子がなかったかを探ります。

ちなみに私の場合は、2日後に悪化するケースも多いです。

悪化因子は・・・

  • 精神的緊張、ストレス、過労、睡眠不足、睡眠リズムの変調
    (起床、出社、帰宅、入眠時間、ストレスのかかる出来事、等)
  • 皮膚表面からの悪化因子
    (悪化部位が限局している場合に疑う。皮膚のバリアが低下している皮膚炎部に長期間外用していると、化粧品・スキンケア用品のみならず、ステロイド外用剤やワセリンさえも悪化因子となりえます)
  • 食べ物や飲み物などの、経口悪化因子
    (全身性に悪化する場合以外にも、手や足や顔だけの悪化もありえます。一度悪くなると3、4日悪化が続くことが多い。皮膚炎の悪化日の前日に摂取したものを悪化因子候補として記録する。)

上記3つの項目を生活の記録として日記のよう記してゆくと、悪化因子を振り返り探り出す時に大変役立ちます!

悪化因子を確認するには・・・

皮膚表面からの悪化因子は、悪化している部位に外用している物を悪化因子候補として考え皮膚科に持参して、パッチテストをしてもらう。

経口的悪化因子は、投与、除去テストを医師と共に行う。その後2~3日連続的に摂取して皮膚炎の悪化が実際に起こるかを確認する。

合わせて、TARC検査をしてもらうこともおすすめです。具体的な数値として確認、認識できます。

TARCとは、皮膚炎の炎症の状態を反映する検査です。皮膚内部で起こっている見えない部分の炎症が分かります。皮膚表面は治っているように見えても奥に炎症が残っていると皮膚炎を繰り返します。

悪化因子対策をしっかり行えば、体内からの炎症対策も出来るようになるので、TARCの数値も下がってゆきます。体内の炎症が下がっているなら、ステロイドを止めても症状が繰り返すことも少なくなってゆきます。

このようなことを行ってくれる理解あるお医者さんを探すのが、第一選択になると思います。症状が出たらステロイド外用剤を出して、薬がなくなれば出すだけのお医者さんは避けた方が良いです。

きちんと話が出来て、最終的にステロイド外用剤を塗らなくても大丈夫になるのをゴールにしているようなお医者さんです。

まずは自分をしっかり観察して、悪化日や皮膚炎の状態の変化を自覚することが始まりの第一歩です。

短期間で一喜一憂しないで長い目で取り込むが大切です。

次回は、腸内環境を整えるをお話しさせていただきます。


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